京都大学大学院医学研究科社会疫学分野 上野恵子

RESEARCH研究内容

地域社会での連携

日本では、高齢者対象の「地域包括ケアシステム」から全世代対象の「地域共生社会」へと地域づくりが展開しています。年齢や立場の垣根を越えて、誰もが暮らしやすい地域社会をつくっていくことに微力ながら貢献することを目指しています。

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救急医療体制

社会的孤立や孤独、社会的排除、経済的困窮など困難を抱える人たちも救急車を利用したり、救急外来を受診します。これからの救急医療は救命・急性期医療の提供だけでなく、社会的問題を抱える患者さんを介護・福祉・保健専門職と連携し支援につなげる視点も必要とされています。医療だけでは解決しない課題を他分野の専門職とどのように連携して社会的問題を抱える人たちを支援することができるのかについて研究しています。

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生活保護利用者の健康・生活支援

従来、福祉事務所での援助活動は生活保護利用者の経済的自立に焦点が置かれてきました。2021(令和3)年1月より「被保護者健康管理支援事業」が必須事業となり、全国の福祉事務所で展開されています。健康管理支援事業では、生活保護利用者に対し経済的自立だけではなく、日常生活自立・社会生活自立の観点から、健康と生活にも支援を行う事業です。生活保護利用者にとってどのような健康・生活支援が必要とされているか、どのように支援を提供できるかについて研究しています。

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論文

2024
2023
2022
2021
2020

日本語原著論文(査読なし)

  • 上野 恵子.生活困窮世帯の子どもに対する支援法とその効果について:国際的知見. 公衆衛生情報. 2020 ;49:10-11.

2017
2015
2013
2012
2011

報告書

2023
2020
2019

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 2023年4月 - 2026年3月

    厚生労働省 厚生労働科学特別研究事業「生活保護受給者における効果的な健康支援方法の立案に向けた実証研究」 研究分担者(研究代表者:西岡大輔)

  • 2023年4月 - 2028年3月

    日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 「救急医療サービス利用後の自宅療養患者への移行期ケアシステムの構築」研究分担者(研究代表者:寺本千恵)

  • 2023年4月 - 2027年3月

    日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究「持続可能な救急医療体制の構築に向けた救急搬送困難事案の実態把握と因果モデルの作成」研究代表者

  • 2023年4月 - 2024年3月

    一般財団法人救急振興財団 令和5年度救急救命の高度化の推進に関する調査研究事業
    「消防機関と介護・福祉・保健機関の連携体制の実態調査と課題の抽出」研究代表者

  • 2023年4月 - 2024年3月

    厚生労働省 厚生労働科学特別研究事業
    「生活保護利用者における多剤処方の実態把握と効果的な対応策立案に向けた研究〜被保護者健康管理支援事業の先進事例の効果評価〜」 研究分担者(研究代表者:西岡大輔)

  • 2022年8月 - 2024年3月

    日本学術振興会 科学研究費助成事業 研究活動スタート支援「地域支援提供体制の構築に向けた救急車利用者の多様な支援ニーズの解明」研究代表者

  • 2020年4月 - 2022年3月

    日本学術振興会 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費「救急医療の効率化に向けた利用者の社会的背景の解明と地域の多職種連携システムの構築」研究代表者

  • 2019年4月 - 2020年3月

    一般財団法人 救急振興財団 令和元年度 救急に関する調査研究助成事業「救急搬送された高齢者の社会経済的要因を抽出する多職種情報共有シートの開発と応用」研究代表者