孤立した人を生み出さない地域共生社会を実現
研究テーマ:地域社会での連携、生活保護制度、救急医療体制 外科レジデントを経て、救急医として勤務後、大学院に入学し研究を始めました。さまざまな人たち、組織が連携して、支援がつながっていくような地域社会づくりに少しでも貢献できることを目標としています。
日本では、高齢者対象の「地域包括ケアシステム」から全世代対象の「地域共生社会」へと地域づくりが展開しています。年齢や立場の垣根を越えて、誰もが暮らしやすい地域社会をつくっていくことに微力ながら貢献することを目指しています。
社会的孤立や孤独、社会的排除、経済的困窮など困難を抱える人たちも救急車を利用したり、救急外来を受診します。これからの救急医療は救命・急性期医療の提供だけでなく、社会的問題を抱える患者さんを介護・福祉・保健専門職と連携し支援につなげる視点も必要とされています。医療だけでは解決しない課題を他分野の専門職とどのように連携して社会的問題を抱える人たちを支援することができるのかについて研究しています。
従来、福祉事務所での援助活動は生活保護利用者の経済的自立に焦点が置かれてきました。2021(令和3)年1月より「被保護者健康管理支援事業」が必須事業となり、全国の福祉事務所で展開されています。健康管理支援事業では、生活保護利用者に対し経済的自立だけではなく、日常生活自立・社会生活自立の観点から、健康と生活にも支援を行う事業です。生活保護利用者にとってどのような健康・生活支援が必要とされているか、どのように支援を提供できるかについて研究しています。
2024.08.08
2024.04.11
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