上野恵子

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論文 2025.08.30

心理学論評に「健康格差対策の現在とこれから」が掲載されました

京都大学在籍時に近藤尚己先生と共著した論文「健康格差対策の現在とこれから」が心理学論評特集号「社会的孤立・孤独を広く深く捉え,つなげる」に掲載されました。
この論文では、社会疫学の視点から、社会的孤立や孤独が人々の健康に与える影響を改めて検討しました。社会的孤立や孤独は個人の問題にとどまらず、「健康の社会的決定要因」として健康格差を拡大させる要因になり得ることを論じています。
また、これまで行われてきた健康格差対策を振り返りつつ、近年進歩している機械学習を活用し、集団内のサブグループごとに異なる特徴を踏まえて、より効果的に支援を届ける新たなアプローチの可能性を述べています。
社会的孤立や孤独の健康リスクを減らすには、これまでの知見を活かすと同時に新しいデータを積み重ねることが大切です。
そのために、医療・福祉・生活環境の情報をまとめたデータベースを整備することが、これからの政策づくりに欠かせないと提案しています。

台湾の医療者の方々(台灣出院經理專業協會)に講演をしました

2025.07.17